ユーザー・マニュアル
コンテンツ:
- ハードウェア・インストール
- ドライバー・インストール
- 電力供給
- 入出力及びLED
- クロック
- 外部拡張機能
- スタンドアローン・オペレーション
- ADATによるダブル・サンプル・レート
- ファームウェア・アップデート
ハードウェア・インストール
手順はいたってシンプルです。
- 適応するユーロラック・ケースにモジュールをインストールします。
- コンピューターまたはiOSとUSBケーブルで接続します。
- 電源を起動します。
- DAW側でES-8をオーディオ・インターフェースとして選択します。
iOS機器との接続にはカメラコネクション・キットが必要です。(お使いの機器によって30ピンまたはライトニングを選択してください。)
ドライバー・インストール
macOS及びiOSでのドライバー・インストールは必要ありません。
Windowsユーザーはドライバーをインストールしてください。ダウンロードページから対応するヴァージョンをダウンロードしてください。ダウンロード・ファイルからインストーラを起動してドライバーをインストールしてください。
電力供給
電源コネクターはドエプファー・スタンダードです。ES-8に付属するリボンケーブルを使用する場合はコネクターを正しい方向で差し込んでください。-12Vにあたるケーブルの赤線部分がPCBの角に近い方を向きます。もう一方のリボンケーブルも正しく接続されているか確認してください。くどいようですが赤線部分のケーブルが-12Vです。
ES-8はユーロラック電源コネクターからの電力供給が不可欠です。USB接続のみによる電力供給は行うことができません。
入出力及びLED
パネル左側が入力、右側が出力ジャックとなります。
パネル上には2種類のLEDが配備されています。
- 上部LEDはES-8がUSBホストに接続されていることを表示します。
- 下部LEDは正確なオーディオ・クロックを生成するES-8のPLLの固定クロックを表示します。
クロック
ES-8の内蔵クロック・ソースはデフォルトでオフとなっています。サンプル・レート(44.1/48/88.2/96kHz)は通常DAW側で選択します。
またmacOS内のオーディオMIDI設定を通してES-8の設定を変更することもできます。Windowの場合はExpert Sleepers Control Panel内で変更します。
ES-8のADAT入力へADAT信号を接続している場合は”ADAT Clock”をクロック・ソースとして選択してください。ES-8は自動的に入力ADAT信号からのクロックに同期します。
外部拡張機能
ES-5及びES-6モジュールの接続はそれぞれのマニュアルを参照ください。(マニュアル内ではES-3との接続が記載されていますが、一緒です。)それぞれのユーザー・マニュアルはこちら(ES-5)とこちら(ES-6)から。
基盤の最も外側、モジュール上部に配備されているもうひとつのソケットがあります。これはプログラミング/デバッグ用ヘッダーでユーザーは通常使用しません。ここへはなにも接続しないでください。
スタンドアローン・オペレーション
(この機能はファームウェアv1.1.0以降に搭載されています)
ES-8はUSB接続が行われていない際は”スタンドアローン”モードとなります。この時、
- ADATチャンネルからの入力信号はES-8からアナログ出力されます。
- ES-8へのアナログ入力はADAT出力されます。
ES-8のアナログ入力は4つなのでADAT出力の最後の4チャンネルからは何も出力されません。
ES-8はADAT入力クロックに同期しますが、ADAT入力のない場合は内蔵クロックを使用します。この時ES-8のADAT出力はADATクロックに同期させる必要があります。
ADATによるダブル・サンプル・レート
ADATプロトコルは本来、サンプル・レート44.1または48kHzのみをサポートします。ほとんどのオーディオ・インターフェースは2つのADATポートを用いてADATの亜種である”SMUX”によって倍のサンプル・レート(88.1/96kHz)をサポートします。
ES-8はこれに対して異なるアプローチを行っています。88.1/96kHzの際、ADAT出力から他のオーディオ・サンプルは無視されます。接続されているES-3等の全チャンネルも96kHzで動作します。同様にADAT入力へのオーディオ・サンプルも倍のサンプル・レートとなります。
基本サンプル・レートの対話はCV信号においてはなんら問題はありません。しかしオーディオ信号を扱う場合はエリアジングを回避するためのフィルタリングを加える必要があるかもしれません。
ES-8を88.1または96kHzで動作させる時のみこれらの問題に注意すれば良いでしょう。44.1/48kHz時は全てが自然なレートで動作し、なにも無視、偽造されませんし、エリアジング問題も発生しません。
また、ES-8を88.1kHz/96kHzで動作させる際は各アナログ入出力もそのサンプル・レートとなります。
ファームウェア・アップデート
ES-8のファームウェア・ヴァージョンはmacOSのユーティリティ・システム情報から確認することができます。Windowsの場合はExpert Sleepersのコントロール・パネルから確認できます。
ファームウェア・アップデートは通常のアップデーター・アプリケーションのフォームから確認できます。またここからES-8を工場出荷時のファームウェアに戻すこともできます。
(現在アップデーターはmacOS<10.10以降>のみとなっています。)
アップデートは以下の手順で行います。
- ES-8をお使いのコンピューターに接続して起動します。
- アップデーター・アプリケーションを起動します。
- “Update to Version…”ボタンをクリックします。
- 完了まで待ちます。完了の際はアプリケーションが”Update complete”のメッセージを表示し、アプリケーション・ウィンドウに表示されるヴァージョンが”Update to version…”ボタンのナンバーと合致します。
工場出荷時のファームウェアに戻すには”Revert to factory”ボタンをクリックする以外は上記と同様の手順を踏みます。完了の際は”Revert complete”とメッセージが表示されます。
ファームウェア・アップデートに関する報告はこちらのフォーラム・スレッドもご参照ください。
ファームウェア・ダウンロード
1.1.0 | 30/1/2017 | スタンドアローン・モードの追加 | ダウンロード |